事業予告・新着

令和5年度 平和を考える事業を開催いたしました

8月10日(木)平和を考える事業にご参加いただき誠にありがとうございました。
当日は真夏の猛暑の中にも関わらず、足を運んでいただき、合わせて感謝申し上げます。

第1部のVR体験では、被爆体験を言葉の伝承だけでなく、五感に訴える形で、受けていただきました。原爆投下前の中島町の賑わいが一変したヒロシマを、相生橋を歩く多くの被爆者の姿を、いまのレストハウス、当時の燃料会館の地下で唯一生き残った野村英三さんの視点で、“ヒロシマ”について、新たな気づきの時間を体感いただきました。

第2部の対談では、「“ヒロシマ”は、いま世界に何を発信しているのか~資料館の軌跡と課題~」というテーマで、2019年広島平和記念資料館リニューアルにかかわった第12代館長の志賀賢治さまをお招きし、大人の学び直しをしていただきました。

以前の資料館は、原爆の威力や怖さを展示していました。だから、過ちを繰り返してはいけないと。今の資料館は展示の仕方を、被爆者不在となる時代に向けて大転換しました。要は、キノコ雲の下では何が起きていたのか、ということを世界に発信しています。キノコ雲の下では、以前街の賑わいと日常を送っていた人たちがいて、その日常は一変し、言葉で言い表せない壮絶な体験をした人たちがいた、そして今も続いている現実があることを、発信していることを学びました。

第3部の懇親会では、広島の平和のシンボルである、おりづるタワーで、皆で懇親を深めながら、平和について考え、語り、感じる時間を共有しました。また、戦後100年の世界に何を望むのか、後世に残したい「2045年への願い」を目的としたおりづるタワーの企画「2045 NINE HOPES」に参加している、広島にゆかりのあるアーティストの作品に込めた思いを紹介する動画を視聴していただき、実際に作品も鑑賞いただきました。

また、当日、皆様に一筆いただいた、「いま大切にしたいことは何ですか?」というメッセージを、「広島YEG版2023年平和への願い」として参加者全員分をまとめました。一度、拝見いただき、平和について考えるきっかけにしつつ、いまある平和を実感し、少しでも生きていく活力につながれば幸いです。

 

広島国際平和委員会
委員長 牛尾雄史

           

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